医学部50周年に向けて 関根医学部長のご挨拶
2024.06.25
医学部設置50周年に向けて
-医療人教育の更なる充実を目指して富山大学医学部基金を設置-
同窓生の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 医学部は、1975年に富山医科薬科大学医学部として設置され、まもなく設置50周年を迎えます。建学の理念は論語の「里仁為美」であり、「仁の精神(思いやりの心)」をもって地域と世界で活躍できる医療人の養成を使命として、現在までに医師4075名、看護師1783名、保健師1941名、助産師134名を輩出しました。 卒業生は、医療、保健、教育、研究、行政などの領域で、地域と世界で活躍しています。
医学部の近況として、医学科では、日本医学教育評価機構(JACME)が実施する医学教育国際認証の審査を受審し、国際認証を更新しました。その結果、医学科の卒業生は米国医師国家試験の受験資格を有するなど、世界で活躍する機会が広がっています。また、地域で活躍する医療人養成を目的とした文部科学省補助金事業「ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業」(代表校:富山大学、連携校:新潟大学) では、今年度、新潟大学と合同でサマースクールを実施するなど、両大学の教育ノウハウを共有して地域を総合的に守る医師の養成を開始しました。
看護学科では、日本看護学教育評価機構(JABNE)の認証を取得すべく、受審に向けて着々と準備中です。また、今年度、大学院総合医薬学研究科の看護科学プログラムにおいて、診療看護師(ナース・プラクティショナー(NP))コースを新設するとともに大学院生の受け入れを開始しました。診療看護師とは、「医師や多職種と連携・協働し、倫理的かつ科学的根拠に基づき一定レベルの診療を行うことができる看護師」(日本NP教育大学院協議会)のことで、修了生の更なる活躍が期待されます。 そして、医学部設置50周年記念事業の一環として、医療人教育の更なる充実のために富山大学医学部基金を設置しました。 基金を活用して、医学部シミュレーションセンター設置をはじめとする教育研究環境の整備を行います。
医学部設置50周年に向けて、医学部のミッションである「地域と世界で活躍できる医療人の養成」の達成に向けて邁進して参ります。 今後とも、御支援と御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
国際認証(認定期間2023年~2030年)
富山大学医学部基金