富山大学医学部同窓会

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理事長あいさつ

2023年7月5日

理事長
富山大学
医学部 整形外科教授

川口 善治(医学科 昭和63年卒)





2023年4月より富山大学医学部同窓会理事長を仰せつかりました川口善治です。私は1988年(昭和63年)に富山医科薬科大学医学部を卒業しました。大学医学部の卒業生としては第7回生となります。我々の先輩で、第1回生であり理事長職を長くお勤めになられた足立小児科前教授の後を受けて、この度大役を担うこととなりました。私は、これまで同窓会の活動には理事として会議や入学式、卒業式などの式典に参加させていただいておりました。また現在は富山大学医学部整形外科教授として診療、研究、教育に携わらせていただいております。同窓会員の皆様におかれましては、この場を借りてご挨拶をさせていただきたいと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。


1975年に開学した富山医科薬科大学は、途中富山大学に名称を変更いたしましたが、医学部としては2025年に50周年を迎えます。建学の理念は「里仁為美」(論語)(仁におるをよしとなす)であり、これは仁の精神(思いやりの心)で何事にも取り組むべきということを意味します。杉谷キャンパスの入り口には当時の文部大臣 永井道雄氏による揮毫の碑が建てられており、ご存じの方も多いと思います。設立当初の医学部は医学科のみでありましたが、1993年より看護学科が併設され2005年再編・統合により富山大学医学部となりました。現在までに医師3958名、看護師1707名、保健師1859名、助産師128名を輩出し、これらの卒業生が保健、医療、教育、研究、行政の各領域で活躍しています。アカデミアにおいても卒業生が教育職を務める教室が増えてきています。また富山県医師会長である村上美也子先生や富山県議会議員の種部恭子先生も富山医科薬科大学の卒業生です。


50年といいますと思い出されるのは、論語の「五十知名」、すなわち「五十にして天命を知る」、という言葉です。我々の富山大学医学部の天命は何でしょうか?私は、第一に地域医療への貢献を上げたいと思っております。富山の医療は我々富山大学医学部の卒業生が責任を持って担う、そのような心掛けで富山大学附属病院を中心とした関連病院では患者さんに信頼される医療を行う必要があると思っております。また第二に大学の医学部では、最先端の研究を展開しこれを世界に発信することも当然求められております。オリジナリティーのある発想からその成果を世の中に問うという姿勢が必要であり、アカデミアとしても内外から期待されるところでありましょう。さらに第三にこれらを担う有意な若い医療人、研究者を継続的に育てるという教育も重要であると考えています。富山大学医学部の発展は卒業生の貢献なくしてはありえません。志を同じくする仲間を増やすために今後の学部および卒後教育に大いに期待したいと思っております。


同窓会という組織は、もちろん同窓生間の親睦・懇親、母校・後輩への後援などを目的としております。中でも私は、富山大学医学部同窓会は、富山で医学を学びたいと思った同志が集い、富山大学で学んだことを誇りに思って、同窓会員が人と人との繋がりを大切にする組織でありたいと思っております。2025年には開学50周年を記念し、記念事業として教育センターの設立や種々の講演会などのイベントを計画しています。同窓会員の方々には、物心両面にわたってご協力を仰ぐことになろうかと思います。何卒ご理解、ご協力のほど心よりお願い申し上げます。